1. 1)脚を動かしたくてたまらなくなる欲求(urge to move)が,2)安静臥位ないし座位で出現ないし悪化(worse at rest),3)夕方から夜間に増悪し(worse at night),4)この症状は脚を動かすことにより改善する(relief by movement),という四徴を有する. 2.鉄代謝異常(鉄欠乏性貧血,胃切除,妊娠など),重篤な腎障害(とくに透析中),腰部疾患,パーキンソン病,関節リウマチ,抗うつ薬・抗精神病薬の服用で誘発・悪化する. 3.入眠障害とともに,高頻度に周期性四肢運動(periodic limb movements during sleep:PLMs)を随伴することにより熟眠感欠如を随伴しやすい. 4.軽症の場合は,飲酒・喫煙・カフェインの摂取の回避,また,過労・睡眠不足を避け,適度な運動と入眠前の四肢マッサージを優先する. 5.フェリチン濃度が50μg/dl未満で,鉄飽和率(Fe/TIBC×100)が16%未満の場合は,血清フェリチン濃度が50μg/dlを超えるまで鉄剤投与する. 6.pramipexole 0.125mg錠を1~2錠,あるいは,gabapentin・enacarbil 300~600mgを就寝1~2時間前に服用させる.症状が十分改善しない場合,1~2週間の間隔でpramipexole 0.125mg錠を1錠ずつ,最大1日当たり0.75mgを上限に漸増する.
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