都市型在宅医療の実践

摘要

1.約300万人が高齢慢性心不全に罹患する時代に，循環器専門医だけでなく，一般医家が心不全在宅医療の足下を支える重要な役割を担うであろう.2.すべての心不全患者に対する均一化した包括心不全管理は，再入院·死亡を十分抑制できないことが報告され，個々の症例に適合した疾病管理が求められている.3.高齢慢性心不全の増加により，都市部でも急性期病院での受け入れが困難になるため，入院から退院に続く心不全在宅医療の多職種連携が，再入院を抑制する唯一の方法であり，一般医家が在宅医療に積極的に関わることが求められる時代がくる.