右坐骨神軽の neurolymphomatosis

摘要

症例neurolymphomatosisとは，fci神経1含 む末梢神経，神経根，あるいは神経叢へのリンパ 肫の浸潤である.死亡の約4力月前から右下肢の 逑動•知覚障害が出現し.死亡の3力月前に整形 外科受診.胸腰椎MRI検査等でも診断がつかず， 死亡の2.5力月前に神経内科受診.2力月で10 kg 程度の体重減少.末梢神経障害が疑われ，悪性リ ンパ腫，血管炎，糖尿病神経障害等の鑑別が必要 であった.感覚異常に加え，疼痛が著明になった 力5,内服薬，神経ブロックは無効.骨盤〜下肢の 造影MRIでは，右仙骨神経叢〜坐骨神経叢に淡い 増強効果，下肢伸筋群の萎縮と変性を認めた.ほ かの死因で死亡し解剖となる.下肢の筋肉は，左 は赤褐色，右は蒼白.組織学的には右の骨格筋は 神経原性萎縮を示す.右坐骨神経神経線維内およ び結合組織内に腫瘍細胞がびまん性に浸潤し，び まん性大細胞型B細胞リンパ腫と診断された.リ ンパ節病変は認めなかった.