SIGGRAPH2012の論文発表 目立ったディスプレー技術 高精細の裸眼3D表示装置も 画像処理の重点が動画に移行

摘要

米国•ロサンゼルスで開催された「SIGGRAPH2012」(8月5-9日、主催=ACM SIGGRAPH/以下、シーグラフ)では、ディスプレー関係の研究発表が目立った。これまで画像処理の発表は、撮影あるいは画面出力の際の処理に関する話題がほとんどだった。しかし、今年はディスプレー装置のみならず、出力準備段階での処理に関する考察が増えた。従来シーグラフでディスプレーと言えば、CG用のグラフィックスボード·プロセッサーの話題であったが、これがLCDの表面にまで進み出た感がある。論文では、ほかにも画像処理が多く登場した。従来は静止画処理が主流だったがビデオに関する処理も多く、次元が1つ進んだように感じる。すぐにもビデオ編集ソフトのプラグインで商用化されそうなものも登場し、「研究」にとどまっていないことは、シーグラフに現れる論文の特徴でもある。