スマートTV活用型放送 連携から融合へ進化 CESで新サービスを実演タブレット使い多様な操作

摘要

1月上旬にラスべガスで開催されたインターナショナルCES(以下、CES/主催=米CEA)では、今年も「スマートテレビ」(以下、スマートTV)が各社から出展された。ネット接続可能なテレビを「スマート」と呼ぶ傾向は変わらない。しかし、今回はアプリを自由にダウンロードして実行できる「スマートさ」を最大限に利用したコンテンツが現われ始めた。真のスマートTVとは何であるか、そのためのコンテンツはどのような姿になるかが示されており、新たな放送コンテンツの構築に大いに参考になる展示となった。CESに「スマートTV」という言葉が現われ始めたのは、2011年のようだ。グーグルTVの出現とともに、各社からスマートの語を冠したテレビが発売された。しかしスマートという名称とは裏腹に、賢くなった訳ではない。例えば「登場人物の顔認識をし、特定の人物が出演していた番組のみを抽出する」といった認識機能などは、当然のことながら持ち合わせていない。音声エージェント「Siri」のような機能を持ち、自然な会話で番組選択ができるわけでもない。どこからかアプリケーションをダウンロードし、それをテレビ受像機上で実行できるものが当時のスマートTVだった。