フジテレビ55年 多くのジャンルで新境地 6割に達した広告外収入 「還暦」に向け次のステージへ

摘要

55年前の1959年3月1日、フジテレビジョンが本放送を開始した。他のキー局は新聞社を大株主としていたが、同局だけはラジオ局と映画会社により設立された、財界主導でできたテレビ局であった。3番手として出発し、70年代は視聴率が低迷したが、80年代以降絶えずトップを競う位置を占めるようになった。ところがここ数年、再び視聴率は低迷している。キー局の中でも、時代とともに大きく変化してきた同局の55年を振り返る。フジテレビはニッポン放送と文化放送を中心に、東宝、松竹、大映の映画3社が参加してスタートした。両ラジオ局は財界出身者が経営を握っていた。他のテレビ局は新聞社を大株主にしていたが、同局だけは新聞の影響のないテレビ局だった。ただし地域局とネットワーク協定を結ぶにあたり、新聞資本と無縁という点で苦労する。各地のローカル局も、多くの場合新聞が前提となっていた。