次世代の放送サービス

摘要

4K放送は、衛星、CATV、ネットといった形態で始まり、着実に普及を進めている。その次に控える8Kも、2018年の本放送に向けて準備が進んでいる。しかし、世界には多くのアナログ放送が残されている。地デジが道半ばどころか、転換が始まっていない国、地域もある。発展途上の国々に4K/8Kは重荷であり、HDでも負担が大きくなりかねない。一方で、それらの国々が経済発展したときに、上位の方式に容易に動ける道筋が用意されていることも必要だ。自国の事情で開発した技術は、世界に通用するとは限らない。導入時の価格を低く抑えるとともに、十分な上方展開性を持つ構造を当初から準備しないと、世界でビジネスを展開するのは難しくなってきた。