SIGGRAPH2021充実した講演セッション昨年に続いてのオンライン開催「対話性」や「臨場感」活用

摘要

米ACM SIGGRAPH主催による、CGと対話型技術の専門学会「SIGGRAPH2021」(以下、シーグラフ)」が8月9-13日(現地時間)にオンラインで開催される。昨年に続いてのオンライン開催と早くから決められていた。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)がまたも拡大する中、開催可否を心配することなく準備が進められた。シーグラフは、単なる論文発表と機器展示の場ではなく、多彩なイベントが催されるのが特徴である。昨年は、オンライン開催への準備時間も短かったため、多くのイベントが「並hでいるだけ」となった。今年は、シーグラフがテーマとしてきた「対話性」や「臨場感」を活用できるイベントになると期待される。現時点で期待が高いのは、意外なことに講演だ。従来以上に幅広い講演者を擁する。特に注目は、昨年チューリング賞(コンピューター分野で最高に権威がある賞)を受賞したエド•カットマル博士(元米ピクサー)とパット·ハナラハン教授(米スタンフォード大学)の講演だ。