安心・安全な社会の実琭に向けた衛星利用の動向

摘要

安心で安全な社会の実現は，政府の関与が不可欠な領域であることから，内閣府に設置された総合rn科学技術会議における「第3期科学技術基本計画」とイノベーション25戦略会議における長期戦略指針「イノrnベーション25」，高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部の「IT新改革戦略」と「重点計画-2007」，総務省rnに設置された「安心・安全な社会の実現に向けた情報通信技術のあり方に関する調査研究会」において公表されrnている国の政策を参照しつつ，衛星の利用という側面に絞って，重要な課題を抽出する．安心で安全な社会を実rn現するためには，社会基盤や生活者個々に関する観点など多角的な検討が必要となるが，衛星利用に限定すると，rn適用領域は，広い意味での防災になることを示す．更に，衛星の防災に対する適用分野を調査すると，災害の予rn知や被害をグローバルに検知するための地球環境観測と災害時における緊急情報を伝達するための衛星通信に大rnきく分類される．上記分類のもとに，国の政策に大きく関与する衛星利用の形態と必要となる今後の研究開発をrn網羅する．