サービス無瞬断切換技術における光スイッチを用いた光路長調整技術の検討

摘要

サービス無瞬断切換技術は光通信サービス提供中の現用経路に対して迂回経路を構築し，一時的に通信の二重化を行うことにより現用経路切断時に伝送信号の欠落を回避しながら現用経路の更改を可能にする．その際，迂回経路には規用経路との光路長差をビット長に対応する精度で一致させるための光路長調整部が配置され，二つのコリメータ等の間の空間光路長を直動ステージにより変化させる構成であった．本論文ではこのような可動メカニズムによらない高速動作の実現を目指した二つの経路の光路長差が2のべき乗に比例して異なる2×2光スイッチを直列に接続した光路長調整機構を提案しその基本動作を実験により検証した．