解剖学的ランドマークデータに基づく2次元臓器形状のレジストレーション

摘要

本稿では，解剖学的ランドマークを利用したレジストレーションを行うことで，2次元臓器形状の平均形状の輪郭線を構築する手法を提案する.解剖学的ランドマークを用いて臓器形状の輪郭線を分割し，部分ごとにレジストレーションを行うことで，人による臓器形状の局所的な違いに対する頑健性が得られる.まず，解剖学的ランドマークを端点とみなして臓器形状の輪郭線を分割する.次に，DPマッチングを用いて得られた部分形状間の点対応について，変分法に基づいたレジストレーションの最適化問題を設定し，その解として平均形状を定義する.また，実験により本手法が複雑な形状の局所構造に対して有効であることを示す.%In this paper, we develop a method for constructing the mean boundary curve of anatomical objects by using anatomical landmarks. First, regarding landmarks as a corner point, we split boundary curve into parts. Next, we compute optimum contour correspondences based on Dynamic Programming (DP) matching, and then, we define mean boundary curve by means of variational registration method with corresponding pointsets. We evaluated the effectiveness of our method for local deformation of complicated shape.