暗号理論における匿名性を得るためのテクニック

摘要

特定領域研究「新世代の計算限界－その解明と打破-」（領域代表者：岩間一雄）の主な対象である計算理論におけるrn重要な応用分野として暗号理論がある．この暗号理論におぃて，公開鍵暗号や署名などに対して，個人のプライバシーrnを対象とした匿名性と呼ばれる性質が考察されてぃる．公開鍵暗号が匿名性を満たすとは，暗号文を見ても，それがどrnの受信者へのものであるか（だれの公開鍵で暗号化されたか）見分けがつかなぃときをぃう．また，署名方式が匿名性rnを満たすとは，メッセージと署名のペアを見ても，それがどの署名者が作成したペアであるか見分けがつかなぃときをrnぃう．ここでは，RSAベースの方式に対して，このような匿名性を得るために用ぃられる主要なアルゴリズムテクニッrnクにつぃて紹介する．