非相対論的手順の準用による相対論的電子の速度分布関数のための方程式の導出

摘要

相対論的粒子（本論文では電子を扱う）の分布関数の形rn成発展を記述する方程式では通常変数として運動量を選ぶrnことが多いが，ここでは運動量を全く用いずに速度を変数rnとした分布関数の発展方程式を導く。とはいえ，導出過程rnは非相対論的ボルツマン方程式を導く旧来の手法におrnいて非相対論的加速度の代りに相対論的加速度を用いる点rnが異なるだけで，相対論的電子の分布関数の発展方程式をrn導くための考え方としては非相対論的な方程式を導く旧来rnの考え方と全く同じでよいことが結論される。