伊藤忠、都市ごみから水素製造の米ベンチャーに出資カリフオルニアでモピリティ向け水素製造予定

摘要

伊藤忠商事は、都市ごみから水素製造を目指す米国べンチヤー企業「RavenSR」に出資した。Raven社は、環境クレジット制度が充実する米国力リフォルニァ州で、都市ごみからのモビリティ向け水素製造に着手し、その後、再生可能な航空燃料製造やディーゼル燃料製造に拡大する予定。Raven社では、燃焼プロセスを経ずに都市ごみをガス化して水素とー酸化炭素の合成ガスを製造する独自技術を開発し、その合成ガスからクリーンで安価な水素や燃料製造を目指している。伊藤忠商事は、同社の技術を活用する事で、これまで比較的扱いが難しかつた都市ごみを原料として、より高効率に再生可能な水素や燃料の生産が可能になると見込み出資を決定した。今回のRaven社への出資は、石油メジャーのChevron U.S.A.Inc.,独自の水素燃料電池技術を有する水素燃料電池車メーカーであるHyzon Motors Inc.,また水素•環境関連分野に投資するファンドで、Hyzon Motors Incの主要株主の1社でもあるAscent Hydrogen Fundsとの共同出資となる。伊藤忠商事は、Raven社の事業や製品マーケティングを通じ同社の協業者と共にサプライチェーンを構築し、リニューアプル水素•燃料の普及につなげる。