優れたバイオマスガス化技術開発で社会を変革タール発生なし/宝田恭之群馬大学院教授に聞く

摘要

群馬大学は、バイオマスのガス化に関する研究を進めている。家畜糞尿のほか木質資源を低温で燃焼し、安価な触媒を作用させガスを発生させる技術で、低溫による燃焼を行っても、ガス化の過程で大きな課題とされてきたタールの発生を完全に抑える。研究を手掛ける同大学院工学研究科の宝田恭之教授が群馬県のバイオマス活用推進計画策定に携わるなど地域一丸となってバイオマス活用に取り組む。エネルギー利用だけでなく、こうした技術を応用した社会の今後のあり方を宝田教授に聞いた。