レーザや熱プラズマを利用した表面改質技術およびユニークな表面接合技術

摘要

部材の髙機能化を図るため，その表面に基質と異なる特性をもたせる表面改質は重要な手段である。表1は一般的に表面改質について目的や分類などを示したものである。表面改質には基材と異なる材料を接合する方法と基材そのものの表面近傍の性質を変えて所要の目的を達成する二つの方法がある。本解説ではこれらの表面改質のためにレーザや熟プラズマを用いて高機能化を図る手法を紹介する。さらに，機械的な嵌合で部材の表層に所望の機能を実現するュニークな表面接合方法（クラッド板の製造法[ピール接合法，アンカーボンド法]，および耐摩耗二重管の製造法[環熟縮径法]）とそれによつて得られた製品の紹介を行う。