ハイテン鋼板成型における表面処理金型の寿命評価

摘要

CO2排出量低減の観点から自動車の燃費向上が求められており.車体軽量化のニーズは年々増加している。自動車軽量化のニーズに加えて衝突安全性の厳格化も進hでおり,自動車車体に使われるハイテン鋼板の最高強度は年々高くなっている。現在では1200MPa級のハイテン鋼板も開発され，さらなる高強度化も試みられている。一方でハィテン鋼板の採用や高強度化が進むにつれてハイテン鋼板を冷間成形する金型への負荷も増加していると考えられる。近年では冷間金型の高寿命化のために表面処理が実施されることが多い(1)。表面処理した金型用鋼材の評価についてはいくつか方法があるが,弊社では実際のプレス機を用いた評価を実施してきた(2)(3)。本稿ではその評価方法と結果について紹介する。