統計の基礎的事項15: 抽出調査の結果を用いた母集団の割合と 母集団の全ての要素の値の和の推計: 標準誤差率、割合と全ての要素の値の和の標準誤差、正規分布による近似

摘要

医療保険者が保険者機能を発揮するにあたり、保有するレセプト情報や健診データはじめさまざまなデータを分析し、加入者の健康の維持·増進や医療費適正化、さらに医療提供体制への働き掛けなどに活用することが求められている。このため、そうしたデータの活用に資するよう、基礎から保健•医療保障·介護の統計をみていく。なお、長瀬恒蔵氏の「傷病統計論」(1935年、昭和10年発刊)からも示唆を得ていく。実務で必要となるいくつかの統計の基礎的事項を確認している。