人口減少•少子高齢社会での社会保障制度のあり方を提言する

摘要

少子高齢化の進展、経済の長期低迷など、日本における社会経済状況の劇的な変化は国民生活のセーフティーネットである社会保障にも大きな影響を与えてきた。とくに高齢化の進行は顕著で、高齢世代と現役世代の人口割合は、1970年には8.5人で1人を支える"胴上げ型"だったが、2010年には2.6人で1人を支える"騎馬戦型"になり、2050年には1.2人で1を支える"肩車型"になるという。ショッキングな数字であるが、人口政策に大きな変更がない限り、ほぼ確実に到来する未来でもある。