平成30年度診療報酬改定について

摘要

平成30年2月7日、中央社会保険医療協議会は30年度の診療報酬改定案をとりまとめ、厚生労働大臣に答申した。その後、3月5日に点数改正の告示や施設基準の改正ならびに算定上の留意事項に関する通知等が厚生労働省から発出され、経過措置が設けられた|部を除いて4月1日から施行された。本稿では、30年度診療報酬改定における多岐にわたる見直し項目の中から、政策的に意義の大きい見直しとなった項目や、われわれ国民からも身近で関心が高いと考えられる内容に着目して今回の改定を振り返つていきたい。単純に、診療報酬点数が従前と比較してどのように変わったかといった点はさておき、今回の改定が今後、医療提供体制のあり方にどのような影響を及ぼすのかといった視点で解説していく。