民間と協働でみなと造りを推進した三代執権 北条泰時

摘要

鎌倉は、三方を山で囲まれ、南方のみが海に開かれている。12世紀の未、源頼朝が幕府を開いた当時の鎌倉は寒村であった。そのために、新たに幕府の建物、町家、神社・仏閣を建て、橋等を整備する必要があった。また、鎌倉の土地は狭く、住民が生活するために必要な物資を生産するには不十分であった。したがって、中世都市鎌倉の整備や維持のためには、建設資材や生活必需品を周辺地域から搬入しなければならなかったのである。