台南市美術館

摘要

敷地は.台湾の旧首都にあたる台南市の町の中心で，ショッピングや文化施設が集中しているエリアの，それらの施設用に使われる既存の地下駐車場の上部である。つまり.地下駐車場の構造を補強し.その上に19,071m~2の市立美術館を建設する計画であり.我々はそのコンペを勝ち取った。ます,最初の敷地見学の時.敷地周辺を歩き回り.建物が密着した町に市民の憩いの場となる公園がないことが気になった。そこで.建築と公園を一体にしたようなビルディングタイプを想像した。できることなら.デンマークのルイジアナ美術館のように美しいランドスケープの中に点在するギャラリ一群が理想であるが,敷地は24.503m~2と狭ぐルイジアナタイプは不可能である。かといって.ケビン•ローチの「オークランド美術館」のように.公園が単に美術館の上にあるだけで.美術館を楽しむ行為と公園のアクティビティが分離されたものでなぐ美術館の中から自由に公園へ出たり.公園に来た人がいつのまにか美術館に入り楽しめるような.両方の機能が一体に連続したようなビルディングタイプを考えた。