立衛散考

摘要

西沢家と一言で言っても、古今東西さまざまな家があって、その種類の多さにはいつも感心します。砂漠の土の家や遊牧民の家、口ーマ時代の大邸宅、超高層マンション、水上住居、いろhな家が今まであったし、これからもいろいろありうるでしょう。でもいつの時代であっても、どの地域であっても共通して言えるのは、家を見ればそこにどhな人間がどhなふうに住hでいたかがわかる、ということです。サラリーマン家族の家は郊外のニュータウンにあって、部屋が子どもの数あって車庫が二、三台あって、核家族とか自動車社会、通勤社会といった生き方がそのまま家になっています。誰だって住むにあたって無用なものは家に備えないので、家を見れば、人間が何を必要として生きたかがわかる。家は人間の生き方を提示するものだと思います。