擬似擁壁工法（SW工法・TOP工法）の概要とその施工事例

摘要

土木構造物の安定性を確保するため盛土体や切土面， 自然斜面などを補強・強化しなければならない場合が数 多くある。このために開発された技術を大別すると，次 の三つに分けることができる。 ①原地山を脱水あるいは固めることにより土を高密度 化する方法 ②土粒子相互を接着させる働きをもつ材料を用いて地 盤を固結させる方法 ③土（地山）の中に別の部材（補強材）を挿入または 敷設し，土と補強材との相互作用によって土塊全体 の安定や強度を高める方法 このうち④の方法が補強土工法である。