目久尻川水管橋の耐震設計事例

摘要

神奈川県営水道は，昭和8年に創設され，現在は12市8町を給水区域とし，県民の約3割に当たる272万人を給水人口に持つ広域水道事業者である。県営水道の事業コンセプトは，水需要の増加に対応するための量的拡大から，質的な充実を図る維持管理へ移行している。特に，阪神・淡路大震災以降は「災害や事故に強い水道づくり」をテーマにしたいくつかの事業を実施しているが，平成11年度から取組んでいる水道施設相互融通化整備事業では，異なる浄水場系統間や隣接する水道事業体間を管路で連絡し，地震災害など緊急時にも極力安定給水が可能となるよう施設整備を行なっている。