東京都区間外環国内最大のシールド卜ンネル工事

摘要

東京外環の本線は片側3車線のトンネル構造で，国内最大級である約16mのシールド掘削機械（以下「シールドマシン」という）によって直径15.8mのトンネルを構築する計画である。本線シールドトンネルは大断面，長距離，高速施工という厳しい条件下での施工となり，掘進距離が長くなるにつれ，シールドマシンの停止などのトラブル発生のリスクも高くなる。また，シールドトンネルの建設条件や早期供用を考慮するとリスクが顕在化した場合，その社会的影響が大きくなる。よって，予期せぬトラブルが発生した場合，もう一方のシールドマシンの掘進距離を延伸して対応する可能性も考慮し，世田谷区の東名JCT(仮称）側および練馬区の大泉JCT側からの両側掘進を採用している。2本のトンネルのうち，北行きの本線トンネルについては中日本高速道路(株)，南行きの本線トンネルについては東日本高速道路(株)がそれぞれ東名側発進と大泉側発進に区分して工事発注し，合計4機のシールドマシンで掘進する（図-1)。