大阪市の浸水対策の取り組み: ハードとソフトを合わせた浸水対策の実施状況について

摘要

大阪市は大阪城から南北に延びる上町台地を除けばほとんどが低地であり、市域の約90%は雨水排除にポンプによる排水が必要な地域（図-1)となっている。そのうえ、地下街や地下鉄などでの高度な地下空間利用がなされているなど、浸水から市民の生命や財産を守るためには、下水道は非常に重要な施設となっている。