独自のBCPを導入した今治市クリーンセンターの取り組み-「フェーズフリー」と「官民NPO」の連携

摘要

全国の自治体や環境関係者が注目している今治市クリーンセンター「バリクリーン」が愛媛県今治市で稼働して2年になる。未来志向の斬新なデザインと最新技術を導入した「21世紀の先進的なごみ処理施設」(=今治モデル)であるが、これは単なるごみ処理施設ではなしい。バリクリーンは、地域の防災拠点としての機能を有し、地域の「指定避難所」にも指定されてしヽるごみ処理施設であることに加え、「フエーズフリー」という新しい概念を取り入れた施設である。平常時はスボーッゃ環境イベント等を楽しむことができ、災害時には備蓄した食料品や水、日用品などが供給され、空調やトイレ等を完備した避難所として即時機能する。本稿では、「ジャパン·レジリエンス·ァワード(強靱化大賞)2019」(レジリエンスジャパン推進協議会)において最高位グランプリに選ばれた当施設の斬新なコンセプトについて紹介する。