チャバネゴキブリの薬剤抵抗性の変遷: 第1報　有機塩素剤、有機リン剤、ピレスロイド剤

摘要

1)世界第二次大戦後、合成化学の発達にともなって様々な殺虫剤が開発されチャバネゴキブリ防除に用いられてきている。用いてきた薬剤は当初有機塩素剤であり、残留処理方法でチャバネゴキブリ防除を行ってきたところ、上梓約10年後の1966年の調査でディルドリンに抵抗性比300倍以上の強度の抵抗性集団が見いだされた。