早田川上流域における落葉流出特性について

摘要

本研究で怯刺川水系支流早田川とその支流を調査地として流域からの落葉の流出特性について検討を行 った。河川外から落葉の流入がない非落葉期に①早田川本流の複数地点で落葉流出量（QLと流路の関係、②5支流 と本流1地点でQLと流域面積（C心の関係を調査した。落葉期にI閲と流量の経時的変化を3支流で調査した） ①では各地点でQLにばらつきがあり、流路特性による影響が考えられたが、流域ごとに比較した②ではCAが大 きくなるとQLも増加する傾向が見られた。③では流量増加時と減少時では落葉流出流が異なるヒステリシス現象 が見られた。このことから落葉流出には高水敷の堆積状況が大きく寄与していることが推察された。