空閑地の暫定利用に基づぐ都市郊外部の緑地整備の方向

摘要

すでにさまざまなところで論じられているように，日本の総人口は減少基調となった。同時に，現在はまだ増加傾向にある世帯数も，まもなく減少に転ずるとされる。その一方，人口や世帯数のうち，三大都市圏を中心とする都市部に居住するものの割合は，むしろこれまで以上に大きくなると予測されている。人口や世帯数が総数としては減少しながらも，地理的分布の面では都市部への集中度合いをいっそう強めていく。これが，予測されている将来の日本のすがたである。