頸城山系のライチョウを事例とした調査専門家と市民參加型調査ツアー参加者の調査範囲比較

摘要

アクセス困難地に生息する絶滅危惧種ライチョウlagopus muta japonicaを保全するためには，体系的に広域の生息情報を把握する必要がある(環境省長野自然環境事務所，2014)。本研究はライチョウの情報収集手法として，火打山を中心とする頸城山系で開催されている登山ツアーによる市民調査活動(以下，ライチョウツアー)に注目した。ライチョウツアーは環境省の許可を得て，登山道外での調査活動も行っている(国際自然環境アウトドア専門学校，2015)。本研究では，GISを用いてライチョウ調査の専門家による調査とライチョウツアーの調査範囲を比較することを目的とした。