建築解体時の建築年に基づく物質滞留年数の要因分析: 北九州市4d-gisを用いて

摘要

計画的且つ効率的に物質の投入•廃棄を管理することが求められており，将来の物質廃棄量を予測する上で物質滞留年数の推計と要因分析は有効である。Tanikawa et al.(2009)はGIS（地理情報）データで表記される3次元の空間情報に時系列を加えた4d-GISを用い，和歌山市中心部とマンチェスター市中心部を対象に物質ストックの変遷と滞留年数•廃棄量を推計した。本研究では，北九州市4区（戸畑区，小倉北区，八幡東区，八幡西区）を対象として，建築物が廃棄される時空間情報を整備し，詳細な4d-GISを構築することで物質滞留年数の推計と要因分析を行った。利用したGKデータは，1995, 2000, 2005, 2010, 2014の5年代である。