沖縄やんばる海水揚水発電所を活かしたエネルギー環境教育

摘要

沖縄県には観光客向けの施設は多数あるが、科学館などの科学技術に関連した施設は少なく、離島であるために隣接した他の都道府県の施設を利用することも難しい。ただ、海洋関連施設は他の都道府県に比べても充実しており、本実践で利用した沖縄やんばる海水揚水発電所もそのひとつである(佐藤1999; 渡嘉敷•古関2010)。このような施設を見学する際になんらかのテーマや課題を設定すれば、より印象深く効果的な学習が可能となる。本研究•実践では施設見学を"幹"として、関連する科学 •技術的事例を"枝葉として加える"ことでエネルギー環境教育に関する効率のよい学習プログラムの開発を目的とした。