省エネルギー型ヒートポンプ式真空蒸発装置

摘要

加熱蒸発法による濃縮操作はエネルギー消費量が多いことから、これまで大型装置では多重効用缶を用いることなどによりエネルギー効率を高めて使用する方法が取られている。また、ヒートポンプ方式も開発されているが中～小型で効率の良い装置はこれまでほとんど実用化されていない。一方、濃縮操作では材料の発泡性が高い材料が多く、飛沫同伴による凝縮液の汚染が問題になる。このため遠心効果により発泡を抑える効果を利用した遠心式薄膜蒸発装置や高速旋回式真空蒸発装置などが商品化されている。