中国でエネルギーマネジメントシステム導入などによる省エネ実証事業を完了: 目標値を上回る原油換算年間計11,432klの省エネ効果などを達成

摘要

NEDOと横河電機（株)、（株）日本総合研究所、東京電力ホールディングス(株）は、2017年10月から2021年3月まで、エネルギー技術•システムを海外に普及させることを目的に中国•広東省で実証事業を実施してきました。その結果、独自のエネルギーマネジメン卜システム（EMS)の導入と高効率な省エネルギー機器への更新によって、目標値を上回る原油換算年間計11.432 klの省エネ効果ならびに30,78 lt-CO_2の温室効果ガスの削減を実現しました。また、生産プロセス改善によって年間2億640万円相当のコス卜削減効果も引ぎ出しました。具体的には、現地で稼働する中国最大級の紡績工場と中国国内有数のアルミ製品工場において、既存設備の一部を省エネ設備に更新するだけでなく、エネルギー需給を高度に制御することで生産効率の向上と大幅な省エネを両立するEMSを導入•検証し、その有効性を確認しました。今後は、本実証事業で得た成果をもとに中国でエネルギー技術•システムの普及展開を図るとともに、さらなるエネルギー消費量の削減と生産性向上に貢献します。