後世に歷史を伝える石川県立歷史博物館の改修工事

摘要

加賀百万石のお膝元で栄えた石川県金沢市。そこに、かって陸軍兵器庫であった施設を改修し、外観は当時の面影を残しつつ、現代的な博物館として活用されている国指定の重要文化財建造物がある。その電気工事を担当した米沢電気工事(株)の森山　良雄氏に話を伺った。石川県立歴史博物館(以下、同館）の赤レンガ建物3棟は、1909〜14年に建てられ、かって金澤陸軍兵器支廠の兵器庫で、戦後は金沢美術工芸大学として使用されていました。その後、大改修が施され、外観は創建当時の姿を忠実に復元し、1986年に石川県立歴史博物館としてオープンしました。この際に歴史的建造物の保存と博物館としての再利用が評価され、1990 年に国の重要文化財建造物に指定されました。