リサイクル法面緑化工法「ネッコチップ工法」

摘要

ダムや道路の建設工事により出現する法面の緑化では，原則的に外来種の導入を抑え，在来種を用いた地域植生の再生が今後必要とされている。一方，法面緑化の施工技術においても単に生育基盤を造成するだけでなく，リサイクルなどの付加価値やコストの縮減などが求められている。本文では，表土や伐採木をチップ化して現場内で再利用し緑化の生育基盤を造成する緑化技術を紹介するとともに，現地で発生する表土を利用し在来種を主体とした緑化の施工事例における植生調査結果をあわせて報告する。