再生可能エネルギー発電の動向と課題（第2回）太陽光発電技術の動向と課題

摘要

太陽光発電は，太陽光の持つ光エネルギーを電気エネルギーに直接変換する発電方式である。太陽光発電は現状では発電コストが依然として高く，設備利用率も日本でほ11%前後で低い。日射変動に伴う出力変動など，電力系統への連系に対する問題点もある。その一方で，太陽光は枯渇する心配が無く，地域による極端な偏在も無い。さらに，発電時にCO_2の排出が無く，クリーンなエネルギー源とされ　環境問題に対する意識の高まりから，導入量の増加が期待されてきた。このような社会からの要請は，先の東日本大震災により，ますます高まっている。