火力•原子力の現場と地震，地滑り，洪水災害

摘要

私が初めて大きな地震を経験したのは1968年5月16日 9時48分発生の十勝沖地震（M7.9)でした。青森市古川中 学校の2年生でした。丁度国語の授業を受けていた時で ゴーという地響きと突き上げるような物凄い揺れを感じま した。教室は木造三階建のー階でした。強烈な揺れで動け ず，壁の漆喰は剥がれ，天井付近の柱•梁がバキバキと割 れ教室は一瞬にして滅茶苦茶になりました。倒壊していた ら今頃生きていなかつたでしよう。揺れが少し治まってか ら校庭に避難すると校舎の桁行方向に一定の間隔で付いて いる高さ10メートル以上はあるモルタルを塗った防火壁 がゆつくりスローモーションでズズーンと倒れるのが見え ました。校庭には前の日まで降った雨の水たまりがあり， 地面の揺れにより左右に行ったり来たりしていました。ま た，校庭の周囲にある電柱はグラグラと揺れ電線が切れて 火花がパチパチと散っており大変怖い地震でした。