架空送電線の雷対策と架空地線損傷表示器の開発

摘要

架空地線は，放電電荷量の大きな落雷による溶断や素線切れ，OPGWにおいては通信障害の発生が懸念されている。架空地線が損傷を受けた場合には，公衆保安確保の観点から早期に発見し，適切な処置を施すことが求められている。そこで，架空地線の損傷を発生させる放電電荷量の大きな雷撃のあった際に動作する架空地線損傷表示器を開発した。そして適切な動作条件を見極めるために，500kVおよび77kV送電線においてフィールド試験および動作解析を実施してきた。