安全で安心な電力の安定供給と地球の未来に向けて:高効率コンバインドサイクル発電所に 生まれ変わる関西電力・堺港発電所

摘要

関西電力㈱甥港発電所（大阪府堺市西区）のコンバインドサイクル発電方式への更新工事が佳境を迎えている。 同発電所は，昭和39年の運転開始以来40年以上にわたって近畿地区都市部への電力の安定供給を支えてき た重要な発電所だ。 今回の更新工事によって，従来25万kW×8基で総出力200万kWであった設備を高効率コンバインドサイ クル発電方式に転換することで40万kW×5基で総出力200万kWを確保できることになり，同時に温室効果 ガスも大幅に削減される。すでに1号機は，来月4月から営業運転を開始する予定となっており，2号機，3 号機も3ケ月ピッチでこれに追従し営業運転を開始する予定だ。残る4号機，5号機の工事も順調に進捗して いる。 既設の発電設備を止めることなく最新鋭の発電プラントを短工期で完成に導く現場の精鋭技術者のみなさん に話を聞くことができた。