ドローン利用技術の現状と将来千葉大学•野波健蔵特別教授に聞く

摘要

ドローンの産業分野での利用がさまざまな分野で試みられ注目を集めている。ドローンとは，無人航空機の通称であるが，近年は複数のローターがついたマルチコプターを指して呼ぶことが多い。エネルギー業界においても，太陽光発電設備の点検作業などでドローンを活用する動きが進んでいる。そこで日本におけるドローンの自律制御技術の研究では，草分け的な存在の千葉大学•野波健蔵特別教授にドローン利用技術の現状と将来について話しを聞いた。氏は2012年に産学官連携体制でマルチロータへリコプタ(ミニサーベイヤー)のオープンイノベーションによる技術開発の推進と普及を目的とした「ミニサーベイヤーコンソーシアム」を立ち上げ，さらに2013年11月には，千葉大学•野波研究室で開発した自律制御技術を広く産業分野で利用してもらうため㈱自動制御システム研究所を設立，ドローン産業の活性化に大きく貢献している。