伊方発電所における統合型保修管理システム（EAM）活用の取り組み

摘要

四国電力(株)では，伊方発電所における保全業務全体のより高度化を図るため，「保全適正化」プロジェクトを2004年から開始した。優秀なパフォーマンスを示す海外の原子力発電所の視察結果などを参考に，いち早く信頼性重視保全（RCM）や状態監視保全（CBM）の発電所への導入に取り組んできた。これら新しい保全方式導入に合わせて，再構築した新保全業務プロセスを実現する仕組みとして統合型保修管理システム（EAM: Enterprise Asset Management）を導入し，2008年3月より保修業務全般での本格運用を開始した。本格運用から10年を超えた同社の着実な取り組みを紹介する。