気になる論文第21回接近センサ(交流電圧源接近検知センサ)の開発

摘要

優秀な現場作業者の技能や現場監督者の管理能力に依存した労働災宵の防止対策には限界がある。人は誤つた行動をするものであり,熟練作業員の減少，作業員の若年層化を鑑みると,作業員が“うっかり”や“思い込み”をしても.なお安全が確保できる仕組みが必要である。従来の活線警報装置ゃ検電器は，人体を接地側として電圧源を直接検知する方式のため，装置本体が充電部(交流電源)に近づかなければ検知しない。体の背部や脚など，装置を“装着していない”“装着できない”検知困難な「死角」が存在し，感電事故防止対策として有効でないケースがある。これらの観点から，作業員が高圧充電部の存在を失念しても，接近センサを装着するだけで人体全身の高圧充電部への接近を検知·警告する，より安全の確保ができる製品を目指し，開発を行った。