電設資材関連資料

摘要

(一社）日本電線工業会の調査による令和元年度（2019)の銅電線出荷銅量は.内需67.8万トン（対前年度比0.2%増），輸出1.7万トン（対前年度比23.6%減），内外需合計69.4万トン（対前年度比0.5%減）となった。内需の需要部門別では.電気機械.その他内需で対前年度比減となったが，通信，電力.自動車，建設•電販部門で対前年度比増となり，3年連続で前年度実績を上回った。内外需合計では，平成26年度（2014)以来の5年ぶりの70万トン超えが期待されていたが，主力の建設•電販部門では，上期を中心に東京ォリンピック•パラリンピック関連等の需要があり,当初予測並みの34万トンを超えたものの，前年まで大型の海外電力網整備プロジェクト向けの出荷があったことから，3年ぶりに輸出部門の大きな落ち込みもあり，全体需要を牽引することができなかった。また，（一社）日本電線工業会による令和2年度（2020)の銅電線出荷量の需要予測は，全世界的に蔓延している新型コロナウィルス感染拡大による影響の本格化に伴い，需要見通しの予測が極めて困難であることから，現段階での発表は行わないこととなった。