バスダクトプルダウン工法による施工効率化

摘要

昨今のオフィスビルでは，貸方基準容量のほかにテナント予備電源容量の要求に応えられるビルとし，その価値向上を図るため，EPSに将来用幹線の配線スペースを要求されることが多い。その一方，EPSスペースは最小限に抑え，専有部面積を最大化したいという要求もある。そのため，幹線設備では大容量化，コンパクト化，負荷の増設•移設に有利なバスダクトが多用されているが，バスダクトは重量があり，増設用の接続部材も多くなることから，接続部の品質管理と安全性確保の検討が重要課題となる。今回は，狭いEPS内のバスダクト敷設作業で，品質と安全性のさらなる向上を達成する工法を発案することができたので，以下に紹介する。