函館市郊外市街地における市街地更新の実態: 人口減少下にある地方都市の都市構造に関する研究 その３

摘要

本研究では、既成市街地、郊外共に人口減少下にある函館市の郊外住宅地であっても市街地状況に左右されず、住宅の建替、人の入替は頻繁に発生しており、一度解体された住宅や一度空き家になった住宅においても1 年〜2年で建替・入居が行われている。このことから、郊外住宅地においても新陳代謝が活発であることが明白であり、その流れに逆行するのでなく、郊外住宅地での居住環境の保全を視野に今後の都市構造のあり方を考えていく必要がある。