場所打ち杭を想定した強度の異なるコンクリートの打込み実験と流動解析その２ 流動解析と打重なり状況の考察

摘要

その２では、実大模型実験に対するコンクリートの流動解析を実施するとともに、打重なり状況に関して考察を行った。検討対象において以下の結論を得た。解析は、高強度コンクリートがトレミー管の周囲を上昇し、上面に達した後外側に広がり、全断面が高強度コンクリートに切換る状況を良好に再現することができた。ただし、コンクリートの切換え長さは過小評価となった。鉄筋かごがあることにより、鉄筋かごの外側のコンクリートが停滞し、後行するコンクリートがコンクリート上面そして鉄筋かごの外側へと移動する現象が生じ、コンクリートが切換りやすくなることを示した。