領域気象モデルWRF による都市の温熱環境の数値予測(その 13)2050 年代と2000 年代の仙台の都市大気部の熱収支構造の比較

摘要

1) 気候変動による、仙台の海風の気温低減効果の減少と、湿度上昇効果の増加を定量的に示した。2) 2000 年代から2050 年代にかけての気温の上昇は、地上よりも海上で大きく、海風の移流による顕熱流入量が増加し、正味の流出量は仙台中心部で4%減少する。3) 2000 年代から2050 年代にかけての湿度の上昇も、地上よりも海上で大きく、海風の移流による潜熱流入量が増加し、正味の流入量は仙台中心部で59%増加するという結果になった。